クリエイトグループ「カプセル」が発行している
 フリーペーパー『かみカプセル』。
 そのコラム欄「カプセル論」に掲載したコラムです

 

 
 かっこいいこと  かみカプセル 1998.11月号掲載
 
悪いことが、かっこいいように言われたりすることがある。例えば、暴走族など、周りから見ればこれでもかというほど、みっともないものなのだが、本人達にとっては、最高にかっこいいらしい。一般 人や警察なんかも彼らを、《族》や《ゾッキー》などとちょっとしゃれた風に呼んでみたりする始末。これでは彼らも「ワシらって、カッコエエんじゃ。」とますます頑張ってしまうのも仕方がない。▼麻薬などもそうである。「ドラッグ、ヤバイよ。」って、ヤバイならドラッグなんてオシャレに呼ぶべきではない。例えば《おなら草》や《ときめき粉》など、みっともない名前を定着させてやれば、誰も手を出さなくなるだろうに、日本人は不思議である。▼暴走族も《青春☆はみだしたい(隊)》などのナウい名前で呼んであげると良い。使い方は、「山田さんちのお子さんはみだしたい(隊)に参加してるらしいわよ。」「田中の奴、今週末もはみだすらしいぜ。」などである。そして、彼らを見かけたら「はみだしてるかい。」と、声をかけてやるべきである。▼ちなみに前回に続き名前の話題だったが、ここは決して名前のコーナーではない。(※かみカプセルでは前号からの内容を受けてました)
 
 
 たばこだと、許されんのか?  かみカプセル 1998.11月号掲載
 
私はたばこを吸わない。だから、吸う人の気持ちはわからない。よくあんな《百害あって一利無し》を絵に描いたようなものを、金出してまで吸うよな、と感心する。まぁ本人が良ければよいのだが、ポイ捨てはするわ、食事中に吸うわ、火事は出すわで、なにかと周りに迷惑をかけがちな人が多いのも事実である。▼たばこの煙なんて、あんなもん、吸わない人にとってはうんこの臭いと同じくらい不快なものなのだ。隣のテーブルで、ガーっとうんこを喰われて、道端にポイポイとうんこを捨てられている様なものなのである。どうもマナーの悪い喫煙者は、たばこだったら許されるとでも思っているふしがある。▼以前、知人に「嫌煙権とよく言われるけど、オレたちにも何処ででも吸いたいという権利があるんだ。」と言い張っていた奴がいたが、真夜中にそいつの家で、ピアノを弾きまくりたい権利を行使してやろうかと思った。まぁピアノは弾けないが…。▼みんながみんなそういう人たちだとは思わないが、とにかく、たばこを吸う人は、マナーには気を付けて欲しい。マナーの悪いあなた、まわりからはうんこを食べているように見られてますよ。
 
 
 捨てられないもの  かみカプセル 1999.6月号掲載
 
ほとんど使わないのになぜか手放せないでいるモノがある。《上品すぎるポールスミスのベスト》《高いものを買えば弾けるようになる気がしたレスポール》《速すぎて走らせる場所のないラジコン》《渡す相手のいないメッセージイラスト》。これからもしばらく出番のなさそうなこの高級品たち。人にあげたり、売り飛ばしたりすればそれなりのバックがありそうなものなのだが、なぜか手放せないでいる。それどころか手に入れたことさえも後悔する気持ちにならないのだ。▼思うに(まあ「イラスト」はちょっとかっこいいこと言っとこうと思って並べたんで別 だが)それなりの額(がんばり)をだして購入した高級品たちには、手に入れそして所有していることである種の満足感をくれる力があるのではないか。▼しかしながらやっぱりモノは使ってこそ生きるのだ。それがこだわりの一流品ならなおさら。作った人たちと買った人の魂がこもっているのである。▼これからギターの練習でもしてみるかな。上手になって、ベストを着てライブやったら、みんな見に来てくれますか?メッセージイラストを受け取って欲しいあの人も。
 
 
 ブームメーカー  かみカプセル 1999.12月号掲載
 
どうも皆さん、ミレニアムしていますか?いまや巷は猫も杓子もミレニアムブーム。それにしてもグルメブームだ、パソコンブームだ、ソニックブームだ(ウソがひとつ)と、ホント日本は「ブーム」ブームである。▼不祥私、デザイナーという職業柄、普段から常に二歩先のブームを読むような考え方をしようとがんばっている。おかげでファッション関係ではことごとくブームを適中させて、周りのみんなには結構重宝がられているのである。しかしそういった考え方も、もういいかなと思っている。やっぱりブームは読むより創ってこそ本物ではないか、と。▼そこで、これから『ゴールドオレンジ』色を流行らせてみたいと思う。理由はと言うと、ただ自分の持ち物に靴だの、シャツだの、時計仕掛けだの(ウソがひとつ)と、オレンジ色の物が増えてきたから、という至極私的な考えからなのだが。▼とにかく、現在、気心の知れたクリエイターさん達と結託して、着々と計画は進行中である。2000年、街中がゴールドオレンジに染まっていたらそれは全て私の手柄以外の何ものでもない。(ウソがひとつ )
 
 
 そんな友人  かみカプセル 2000.3月号掲載
 
すっかり春めいてきましたね。送別会、新年会、お花見と、なにかとお酒を飲む機会の増えるこの季節。お酒絡みのおもしろエピソードが今年もまた各地で量 産されることでしょう。▼私の知人にもいるんです。愛すべき、おもしろエピソードの豪傑が。彼の名誉のため、ここでは名前は伏せておきますが、酔っぱらって一緒にいた女の子に理由もなく往復ビンタをかましたり、家とも職場とも全然関係ない駅の地下道で目を覚ましたり、カギを無くして家の前で生ゴミを枕に寝ていたりする…。そんな豪傑が。▼中でも一番笑っちゃったのが、このエピソード。その日もすっかり御陽気になった彼、勢いにまかせて隣席のオーストラリア人と意気投合。国の家族の話だのバスケットボールの話だの、フレディー相手に通 じる通じる。有頂天になった彼は自分の連れに「オレって結構イングリッシュいけるんやな、なんだかんだ言っても結局気合いよ」と、かなり御機嫌で吹きまくる。すっかり仲良くなった彼とフレディー、結局最後には 名刺交換までして帰宅しました。次の日その名刺を見てみて納得。そのオーストラリア人、実は「NOVA」の先生だった。▼・・・・・・そんなチャリーささき。